自分で排卵の時期を知る3つの方法
自分で排卵の時期を知る3つの方法
1.基礎体温法
基礎体温は、夜寝る前に婦人体温計と基礎体温表を枕元に用意しておいて、朝目覚めたらそのまま動かずに婦人体温計を舌下(ぜっか:舌の下)にくわえ、水銀計なら約5分、電子体温計ならサインがでるまで、じっとして測ります。
測り終わったらすぐに基礎体温表に基礎体温を点で記入し、前の日の点と直線で結びます。できれば毎日同じ時間帯で測り、測り忘れたらその日は線を結びません。熱がでたり、体調を崩したり、基礎体温に影響がある事はメモしておきましょう。
生理が始まった日を生理周期第1日目として、生理開始日から次回の生理が始まる前の日までを1周期として縦に区切り線を入れ、1周期の平均基礎体温を計算し、周期毎に横線を引くと、高温相と低温相の2つの相に分かれていることがわかります。3周期続けて測ると、自分のおおよそのパターンがわかってきます。
こうして記録した基礎体温の周期をよく観察すると、低温相から高温相に移る前に、一度体温が急にがくんと下がる時期があります。排卵は、このときから高温相にかけての2〜3日の間に行われる、といわれています。これでだいたいの排卵の時期を予想することができます。
2.子宮頸管粘液(おりもの)
普段はサラッとしている子宮頸管粘液ですが
、排卵日が近づくと粘りけがあり、伸びる粘液に変わります。
排卵日が近づいたら、清潔にした指を子宮の入り口付近に挿入し、粘液を指にとって伸ばしてみましょう。
サラサラしていれば、普段の状態。伸びる状態なら間もなく排卵、もしくは排卵されています。
3.排卵日検査薬
女性の生理周期には色々なホルモンが分泌されていますが、その中で排卵を引き起こすのが、黄体形成ホルモン(LH)です。排卵日検査薬は、このLHの尿中濃度の上昇を調べることにより、排卵日を検査するものです。
排卵日と尿中LHピーク、基礎体温、子宮頸管粘液の関係
LHは、普段から少量分泌されていて、生理周期の中間頃になると、一時的に急激かつ大量に分泌されます。これをLHピークといいます。このピークがあらわれてから約24〜36時間以内に排卵が起こるのです。
また、女性の体内で卵子の寿命は約1日、精子の寿命は約3日間なので、最も妊娠しやすい性交の時期は、LHピークがあらわれた日とその翌日の2日間(検査薬による結果が、初めて陽性となった日とその翌日)になります。
排卵日検査薬は、簡単に尿中LHピークを検出し、排卵日を前もって予測することができるため、最も妊娠しやすい時期の推定に役立ちます。
これらの3つの方法を効果的に組み合わせて排卵の時期を探し、それにあわせて性交すれば、赤ちゃんができやすいわけです。
簡単に排卵の時期を自分で調べられる一般的な方法をご紹介しましたが、この他の専門的な方法や、赤ちゃんがなかなかできないと感じたら、産婦人科医にご相談ください。
自分にあった産婦人科医を探すには
- 家族、出産や産婦人科通院経験のある知人、友人に相談してみる。
- 不妊関連のホームページや掲示板、書籍等で情報を集める。
- 産婦人科を受診したとき、気軽にまわりの患者さんに直接聞いてみる。
- 納得がいくまで説明を求め、応じてくれるかどうか。
などをポイントにチェックしてみてはいかがでしょうか。