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他にどんな頭痛があるの?

さらに詳しい頭痛解説

『頭痛』という症状は一般的によく見られる症状の一つです。なかには「このまま頭痛が続くと、そのうち脳がおかしくなって病気になるんじゃないか?」と心配される方もいるようです。
しかし命に関わる頭痛を除いて、日頃時々起こる頭痛は「脳にダメージを与える病気とは関係ない」のです。
ですから頭痛が続いているからといって、脳卒中や痴呆症になる恐れはありません。 症状のあらわれる部位は同じ「頭」ですが、「頭痛」と「脳の病気」とは全く別もの なのです。不要な心配で、ますます頭痛を悪化させないようにしてください。ただし痛みがだんだん強くなったり、続くようであれば医師の診察を受けることをおすすめします。
頭痛の中で頻度の高い「緊張型頭痛」と「片頭痛」について、少し詳しくお話しします。これら2つの頭痛は、原因が全く逆であるために、その改善方法もほとんど逆になってきます。この点をよく理解していれば、頭痛が起こったときの対処法を間違えずに済みます。
どうぞ参考にして、より快適な生活をお送りください。

緊張型頭痛

このタイプの頭痛は
  • 「ジワーッとした」「ドーンとした」あるいは「頭を締め付けられたような」均一性の痛み方をします。ですから「時間の経過と共にだんだん痛みが強くなる」とか「脈を打つような痛み方をする」ということはあまりありません。
  • 毎日だらだらと続き、スッキリしない感じがします。
  • さらに、吐き気や痛みで夜目覚めるということは少なく、多くは肩こりを伴うのが特長です。
緊張型頭痛の
原因は
主に首、肩、頭部の筋肉の緊張によるものと考えられています。
同じ姿勢を続けたり、精神的ストレスの積み重ねなどによって、頭部周辺(頭から背中にかけて)の筋肉が緊張し、いわゆる「こり」を生じるとその結果、「頭痛」へとつながるのです。ですから痛む場所の中心は頭部の後ろ側で、両側性という場合が多いのです。
改善方法は
  1. 血行をよくする
    適度な運動、マッサージ、入浴、温シップ(冷シップは血行を妨げるのでダメ)などで血行をよくし、肩の筋肉のコリをほぐします。
  2. リラックス
    精神的にも肉体的にも体を休ませ緊張を取り除きます。

片頭痛

このタイプの頭痛は
  • 「ズキズキする」「ガンガンする」といった、脈拍に合わせた強い痛み方をします。痛みは片側に出ることが多いですが、両側であることもあります。
  • 若いうち(10〜30代まで)に発症することが多いのも特長です。
  • 頭痛が現れる前に「視野の全体か一部がキラキラしたり、まぶしく見えたり」する、前駆症状(前触れ)がある場合もあり、これは明らかな片頭痛です。また吐き気をもよおすこともあり、痛みで夜中に目が覚めることもあります。
  • 片頭痛は遺伝的要素も強く、親近者に片頭痛を持っていることが多い(片頭痛の約半数)とされています。
片頭痛の原因は 何らかの引き金(食べ物やホルモンなど)によって頭部周辺の血管が拡張し、血管周辺の神経が刺激されることで頭痛が起きると考えられます。血管の拡張が原因でありますから、痛み方は「脈拍に合わせて起こる」ということになります。
週末になると片頭痛が現れる場合もあります。この場合ストレスや疲れからの解放で血管の緊張がゆるみ、拡張することで起こります。
改善方法は 休養。緊張型頭痛とは逆で、運動、入浴、飲酒等の血液循環が盛んになることを控えます。シップを貼るときは冷シップを。こめかみ等を冷やすのも効果的です。