妊婦健診でおこなうこと

妊婦健診で
おこなうこと

記事内容

妊娠期間は母子ともに特別な時期であり、健康管理がとても重要です。妊娠中に検査や相談を受けるための定期的な診察のことを妊婦健診といい、受診することで赤ちゃんの成長や健康状態を把握し、必要なケアやアドバイスを受けることができます。さまざまな検査や診察が行われる妊婦健診には、母子の健康を守る大きな役割があります。ここでは、妊婦健診の重要性や受けるべきタイミング、受けないとどのようなリスクがあるかまで、詳しくご説明します。

この記事は次のような人におすすめ

  • 妊娠がわかり、
    健診を受けようと思っている人
  • はじめての妊婦健診に不安がある人
  • 妊婦健診の具体的な流れや費用が気になる人

妊娠の可能性を感じたら

「妊娠したかも?」と思ったら、手軽に自身で検査できる妊娠検査薬が頼りになります。妊娠検査薬は尿中の妊娠ホルモン(hCG:ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)を検出し、陽性または陰性の結果を知らせてくれます。使い方も簡単で、使用方法どおりに尿をかけるだけです。注意点は、生理予定日から約1週間経った頃に使うこと。早すぎる段階ではhCGの濃度が低く、正確な結果が得られない可能性があります。生理予定日何日後から検査可能かは、各検査薬の注意書きを必ず確認してください。
また、一度使用した検査薬は再利用できないので、再度確認したい場合は新しい検査薬を使ってください。結果が陽性の場合は妊娠経過の確認のために、医師に相談してください。陰性の結果がでて検査後に生理が始まらない場合にも医師に相談しましょう。

チェックワンS

生理予定日1週間後からの
妊娠検査薬

CHECKONE S パッケージ

産婦人科を受診する
タイミング

妊娠検査薬の検査で陽性反応が出たら、早めに産婦人科の予約を取りましょう。生理予定日から約1〜2週間経った頃が受診に最適なタイミングだといえます。この時期の診察では、子宮外妊娠でないかどうかの確認、赤ちゃんの心拍確認や妊娠週数の確定、基礎的な検査などを行います。
早めの受診を勧める理由の1つ目は、赤ちゃんの成長と健康を確認できることです。初期の診察では、赤ちゃんの心拍や成長の順調さを確認するための超音波検査に加え、母体の健康状態も診てもらうことができ、必要なケアやアドバイスを受けられます。2つ目は、妊娠の進行状況に関する情報やサポートを受ける機会になることです。医師とのコミュニケーションで、疑問や不安を早い段階で解消しておきましょう。身体的、精神的にも変化が多いので、医師のアドバイスやサポートを受けることはとても重要です。妊娠がわかったら、迷わず早めに産婦人科を受診しましょう。

妊婦

妊婦健診とは

妊婦健診とは、妊娠期間中の母子の健康管理に欠かせない検査と診察のことです。定期的に受けることで、妊娠中の身体の変化や赤ちゃんの成長を確認でき、なにか問題があっても早期に発見しやすくなります。健診では体重や血圧、尿検査などの基本的な健康状態のチェックに加えて、超音波検査によって赤ちゃんの心拍数や胎動、エコーで見てわかる異常がないかどうかなど、さまざまな項目をチェックします。
さらに、血液検査を受けることもあります。妊婦健診の頻度は、妊娠の進行状況によって異なりますが、初期は2週〜3週ごと、妊娠12週~妊娠23週までは4週に1回、妊娠35週までは2週に1回、妊娠36週からは週1回の受診が一般的です。ただし、合併症など問題がある場合は、より頻繁な受診が必要となることがあります。妊婦健診を受診することで、妊娠中の体調管理や栄養摂取、妊娠に伴う不快な症状を軽くする方法など、心身の健康を守るための情報提供やサポートを受けられたり、日常生活で気をつけるべきポイントなどを教えてもらえたりします。気になることは自分からも質問しましょう。

妊婦健診時の服装

妊婦健診時の服装選びのポイントの1つ目は、ワンピースなどではない、上下が分かれている服にすることです。経腹エコーを行うためにお腹を出すので、ワンピースだと全部まくり上げないといけなくなってしまいます。待ち時間が長い場合もあるので、ゆったりとした服や伸縮性のある素材の服がおすすめです。
2つ目は、脱ぎ着しやすい服装を選ぶこと。内診がある場合もあるので、ストッキングやタイトな服だと着替えに時間がかかってしまいます。ゆったりとした服の方が着替えもしやすく便利です。

妊婦健診の流れと
スケジュール

妊婦健診の流れとスケジュールについて、一例をご紹介します。

初回~10週頃

初回受診では、妊娠の有無、子宮内に妊娠しているかどうか(子宮外妊娠でないか)や基本的な健康状態を確認します。妊娠週数が決まるまでに数回受診が必要となります。妊娠中の注意事項や生活習慣の見直しについての説明、必要な検査や健診のスケジュールについても聞いておきましょう。

カレンダー

初回受診の標準的な健診内容

  • 子宮頸がん検診
    (初期に1回推奨)
  • 経膣エコー検査
  • 尿検査

合わせて子宮頸がん検診を受けることが推奨されています。病院から指示があるのでぜひ検査をしておきましょう。また、出産予定日が決まったら役所へ行って母子手帳を取得しておきましょう。

妊娠初期〜23週

この時期の標準的な健診内容は、
下記の通りです。

標準的な健診内容
(4週間に1回実施)

  • 身体測定
  • 血液検査(初期に1回)
  • 血圧測定
  • 尿検査
  • 超音波検査

身体測定は母体の健康状態の把握、血液検査は感染症や貧血の有無、血液型の確認、尿検査は妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群の有無の確認といった目的があります。超音波検査では赤ちゃんの発育や心拍、位置や大きさ、臓器の形成などを確認します。これらの検査は合併症などの早期発見に役立ちます。
また、赤ちゃんの異常や疾患のリスクを調べる出生前診断という検査もあります。これは母体の血液に含まれる赤ちゃんのDNAを調べ、ダウン症などの原因となる3種の染色体異常を判定する検査です。目的は、妊娠中に早期に赤ちゃんの異常や疾患を発見して必要なケアや治療の選択肢を提供し、母体の健康管理や産まれてからの治療の準備を進めることです。ただし、出生前診断の種類によっては、年齢制限などの受診制限を設けていますので事前に確認しておきましょう。

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妊娠24週〜35週

この時期の標準的な健診内容は、
下記の通りです。

標準的な健診内容
(2週間に1回実施)

  • 身体測定
  • 血液検査(期間内に1回)
  • 血圧測定
  • 尿検査
  • 超音波検査

赤ちゃんの様子を確認する超音波検査に加え、スクリーニング検査という、遺伝子疾患や染色体の異常の発見につながる検査を行う病院もあります。また血液検査で異常があり、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などが疑われると、追加で血液検査・血圧測定・尿検査などのより精密な検査を行うこともあります。

妊娠36週〜出産まで

この時期の標準的な健診内容は、
下記の通りです。

妊娠後期の基本的な
検査内容(1週間に1回実施)

  • 身体測定
  • 血液検査(期間内に1回)
  • 血圧検査
  • 尿検査
  • 超音波検査
  • B群溶血性レンサ球菌検査
    (期間内に1回)
  • NST
    (ノンストレステスト)

B群溶血性レンサ球菌は腟内や肛門周りにいるため、赤ちゃんが母体の産道を通過するときに赤ちゃんへ感染することがあります。母体へ影響はないものの、赤ちゃんは髄膜炎(ずいまくえん)や敗血症を発症するリスクがあります。赤ちゃんへの感染を防ぐために、妊娠後期の35〜37週頃におりものの検査をします。
NSTは、お産がはじまっていない、ストレスがかかっていない状態で赤ちゃんの心拍数と妊婦のお腹の張りを調べ、母子が出産の準備ができているかチェックするものです。赤ちゃんから元気がないサインがあれば、分娩方法を変更するなどの対策を立てることができます。

妊婦健診にかかる費用

妊婦健診は、自費診療なので基本的には健康保険の適用外です。しかし、合併症や貧血などの問題が生じた場合、その治療や検査には保険が適用されることがあります。

自治体が健診の一部を補助してくれる

自治体に妊娠の届出を出すとき、母子手帳などと一緒に助成で妊婦健診を受けられる補助券をもらえることが一般的です。また、自治体によっては低所得者向けの医療費助成制度や子育て世帯支援制度もあります。これらの制度を利用することで、妊婦健診にかかる費用を抑えることができます。具体的な制度や条件については、住んでいる市区町村の役場や保健所に問い合わせてみましょう。

貯金箱

妊婦健診を受けないリスク

妊婦健診を受けないと、さまざまな重大リスクを伴います。たとえば、母体の健康悪化や胎児・新生児の死亡率の上昇、合併症のリスク増大、さらには病院での受け入れ拒否などです。

母体の健康状態の悪化

妊娠中は母親の身体やホルモンバランスに変化が生じます。健診を受けることで、妊娠に伴うトラブルを早期に発見できます。健診を受けていないと母体の健康状態の変化が見逃されやすくなり、必要なアドバイスやケアを受けられない可能性があります。

胎児・新生児の死亡率が上がる

妊婦健診では、胎児の成長や健康状態を確認するための検査が行われます。健診を受けていないと、胎児に問題があっても発見と対応が遅れてしまう可能性が高くなるので、胎児や新生児の死亡リスクが高まると考えられます。

合併症の重症化リスク

妊娠中には妊娠高血圧症候群や糖尿病などの合併症が発生するリスクがあります。定期的に健診を受けていると、これら合併症の早期発見につながり、適切な治療を受けることができます。健診を受けていないと、発見が遅れて危険な状態に進行してしまう可能性があります。

病院で受け入れを拒否される

病院は母子の安全を最優先に考えています。そのため合併症などリスクの高い出産に対して必要な医療ケアが提供できない可能性があるとき、病院側は受け入れを拒否することがあります。このような事態にならないためにも、妊婦健診での妊娠中の健康管理や問題の早期発見が不可欠であり、定期的な受診を推奨しています。

製品詳細

妊娠検査薬

排卵日予測検査薬

生理予定日当日から検査できる

妊娠診断補助試薬

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