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産婦人科での妊娠の診断は?

婦人科

今日では、生理が遅れたくらいの妊娠のごく初期から、妊娠検査薬を使って自分で簡単に妊娠の検査ができます。

妊娠検査薬は、妊娠すると尿の中に出てくる妊娠ホルモン(hCG)が、尿中にあるかどうかを検査するものです。妊娠していれば陽性反応があらわれますが、この検査だけでは正常な妊娠かどうかまではわかりませんので、陽性になったら早めに産婦人科を受診しましょう。

そのとき、服装はフレアースカートがベスト。健康保険証と基礎体温をつけていれば基礎体温表を忘れずに持っていきましょう。

産婦人科へ行くとふつう次のようなことをします。

問診

最終の生理開始日、普段の生理の状態、過去に妊娠したことがあるか、他に医者にかかっているか、薬をのんでいるか、排卵時期に心当たりがあったか、妊娠の初期症状が見られるか、体の具合や状態など、の聞き取りをします。

尿検査

妊娠診断薬で尿検査をし、妊娠ホルモン(hCG)の有無を再確認します(市販されているものとほぼ同様の性能のものです)。

経膣超音波診断(エコー)
経膣超音波診断(エコー)

尿検査の結果が陽性だった(妊娠の可能性がある)場合は、膣から棒状の測定器を挿入し、超音波(胎児・母体に影響はありません)をあてて、子宮中の胎児の画像を見ます。これで胎のう(胎児を包む袋)や胎児心拍動の確認を行います。

この検査はふつう妊娠5〜6週目(生理予定日の1〜2週後)に行われます。この検査により、子宮内に胎のうが見られるかどうか、正常な妊娠かどうかなどが確認されます。

内診

妊娠によって変化した子宮や膣の様子を視診や触診で確認します。

その他

一般的な尿検査や血液検査、血圧など。

診断

これらのことから、医師が総合的に判断し、異常妊娠ではなく正常妊娠であることを確認して、妊娠の確定診断をします。
妊娠が確定すれば、妊娠週数と出産予定日、次回からの検診などについて教えてもらえます。

実際には、エコーにより胎のうや胎児の心拍が観察できる妊娠6週以降(生理が遅れてから約2週間後)に確定されるようです。しかし、妊娠を望むとき、いつもと違った生理がきたときや、他に気になることがあるときにはすぐに産婦人科を受診しましょう。

女性の体のこと、特に妊娠のことは産婦人科が専門です。わからないこと、不安なことはまとめてメモにとり、産婦人科医に直接聞いてみましょう。
聞きづらいときは看護師さんや受付で聞くのも手かも。

これらの受診にかかる初回費用はどれくらい?

妊娠の可能性がある場合で、初診料と検査料等の費用として、最低8,000円程度必要です。その他医師の方針により、さらに検査が増えて費用がかかる場合もありますが、2万円程度あればよいでしょう。
妊娠は病気ではありませんので、保険適用にはならず、費用は自己負担となります。

また、出産にかかるトータルな医療費は医療施設によって様々ですが、定期検診、分娩費用を合わせると、平均して45万円前後かかるようです。

これらの費用はあくまでも目安です。医師の診療方針やあなた自身の様子等によって、これ以外にも費用のかかる場合があります。

出産後には健康保険から出産育児一時金が39〜42万円戻ってきます。詳しくはご加入の健康保険にお問い合わせください。 さらに様々な諸手当や給付金、助成などもあります。
医療費控除の確定申告にもチャレンジしてみては。