親が知りたい!娘の生理 お悩み相談室

生理の症状は一人ひとり違いますが、
大人より生理痛をつらく感じる子が多い
ともいわれています。
お子さまのこころとカラダが大事だからこそ、
親は不安に感じる場面も少なくないはず。
そんなご家族へ向けて、
子どもの生理に関するさまざまな質問にお答えします。

監修 :三輪 綾子 先生
(産婦人科専門医)

娘の月経の周期が
安定していなくて、不安…

答え
生理が始まったころのお子さまのカラダは、大人のカラダになる準備の真っ最中。
卵巣もホルモンの分泌も未熟で、排卵しない周期も多くあり、生理周期が定まらないことが多いんですよ。
排卵も起こったり起こらなかったりするのが普通です。
初経から数年経って周期が安定してきますが、比較的生理周期が安定するといわれている18才ごろになっても同じような状態が続いていたら、一度、婦人科で相談してみてください。

生理痛がひどそう。
病院へ連れて行ったほうが
いいのかも…?

答え
最近では、10代など若い世代でも生理のトラブルが増加しています。
昔と比較して生理が始まる年齢も若くなってきていますし、
生理痛がひどいのも若い子の方が割合が多いといわれています。
でもなかなか自分からは言い出せない子も多いんです。
生理痛は誰にでもあり、がまんするものではありません。
あまりにひどい症状の場合、保護者同伴で婦人科へ
受診することをオススメします。
若いから病気がない、と決めつけるのはよくありません。

娘が学校生活の中で、
生理について困っていることが
ないか心配です

答え
生理が始まる時期はいわゆる思春期。
体育の授業での過ごし方や、授業中の生理痛やそれに伴う症状、
生理の前の症状など、実はお子さまが抱えている悩みはたくさんある
かもしれません。痛みが強く勉強や部活に集中できないなどの状況を避け、
思いっきり学生生活を楽しんでいただきたいですよね。
お子さまからではなく、大人から「生理のとき、学校で困ってない?」と
声をかけてみてはいかがですか?

薬をのむ
タイミングはいつ?

答え
痛いのをがまんするメリットはありません。
中には痛くていつもどおり頑張れない、学校を休みがちになるなど
日常に支障がでてしまうお子さまもいます。
そうなる前に痛みで悩んでいるようなら、内服をすすめてみてはいかがでしょうか。

娘は成長期ですが、
薬を服用しても大丈夫?

答え
「小中学生用ノーシンピュア」は、子どもの服用が認められている
アセトアミノフェンを使用しています。
用法・用量を守ってご使用ください。

もし、めまいや吐き気などの症状が出た場合は、服用をやめ、
かかりつけの医師、薬剤師や登録販売者に相談してください。

服用を続けると、
効果が薄れないだろうか…

答え
月に数日、痛いときに用法・用量を守ってご使用いただいている状態で
あれば問題はありません。
痛みをがまんすると逆にカラダに負担がかかることも。
長期的に痛みをがまんし続けると痛みを感じやすくなったり、
痛みの範囲が広がってきたりする可能性もあるので、
ひどい生理痛を放っておくのはよくありません。

15才になっても、
生理が来ない場合は?

答え
一般的に10才~14才で初潮をむかえるといわれています。
15〜18才までに初経がない場合は初経遅延と呼ばれます。
適齢期になっても初経がない状態は原発性無月経といい、
経過をみて生理が来るようであれば問題ありませんが、
来ない場合は精査が必要です。
非常に稀ではありますが、中には子宮や卵巣に異常がある
可能性もあるので一度受診をオススメします。
婦人科の診察には抵抗がある方も親御さんと診察を受けたり、
お腹の上やお尻からの超音波で子宮や卵巣の様子を確認したり
することもできるので適宜相談してみてくださいね。
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