受験までに
できる準備
受験日に生理が重なりそうな場合の対策をご紹介。
体調を整えて、自信を持って受験に臨むためのヒントをお届けします。
生理周期って
どう記録するの?
生理周期は、生理が始まった日から次の生理が始まる前日までの日数を数えます。スマホのアプリを活用して、カレンダーなどに記録することが簡単でおすすめです。数ヶ月続けると、だいたいの周期がわかってきます。受験日と照らし合わせて、重なりそうかチェックしておきましょう。
予測がつくと心の準備もできますし、対策も立てやすくなります。ただし、ストレスで周期が乱れることもあるので、あくまで目安として考えてくださいね。
ずらすことができます
生理のタイミングをずらすために、ピルを服用することも一つの手です。
低容量ピルは、中容量ピルに比べて副作用が少なく、体への負担も少ないです。生理を遅らせてタイミングをずらす場合は、受験日にもピルを服用する必要があるので、副作用で吐き気などの症状が出る可能性があります。早めに婦人科を受診して、最適なずらし方を医師と相談しましょう。
また、はじめて使うときは、体調の変化をみるために受験日の数ヶ月前から服用を開始することをおすすめします。3〜4ヶ月前から始められれば、本番を迎える頃には安定したリズムになり、余裕を持って調整できますよ。
受験に生理が
重なるか心配で、
不安なときは?
生理による体調不良は、追試が認められる場合があります。大学入学共通テストでは、医師の診断書があれば生理による追試が認められています。公立高校入試においては、文部科学省が全国の教育委員会に「生理による体調不良での追試を可能」にするよう求めています。その他も追試を認めている大学や高校が増えてきているので、重い症状があり、当日チカラを十分に発揮できない心配のある方は、受験する学校が生理による体調不良の追試を認めているか確認しておきましょう。
生理が受験に重なるか不安なときは、事前に家族や先生、かかりつけ医など周りの人に相談しておくと安心ですね。経験者として、よいアドバイスがもらえるかもしれません。話しづらいときは、婦人科を受診して医師に相談するという手もあります。一人で抱え込まず、自分の体とどう向き合っていくか、信頼できる人と一緒に考えていきましょう。
生理痛で
何度か学校を
休んでしまったら?
文部科学省は、大学入試や高校入試において、出欠状況を推薦要件や合否判定の材料に活用する際は、生理痛などの生理症状による欠席に配慮することを求めています。なので、出席日数のために無理して登校する必要はありません。生理症状で欠席する場合は、先生に相談しておくとよいでしょう。つらいときは、ゆっくり休んでくださいね。
ここでは、全国の女子高校生から集めた「生理と受験」にまつわる調査結果をご紹介します。
生理と被ってほしくないものは
どれですか?
受験会場では落ち着いて最後の確認をしたいのに、混んでいるトイレに行かなければいけない。1教科の受験時間が長いから心配で合間の時間に毎回行くことになる。(17歳)
生理痛が酷く、万全な体調で臨むことが出来なかったことがありました。
頭痛や倦怠感で集中力が途切れる事もあり、大変でした。
(16歳)
高校生の79.7%が、受験と生理は被ってほしくないと回答。限られた休憩時間にトイレに行かなければいけない不安や、体調が万全でないために集中力が途切れてしまった経験があるという声もありました。「もしかしたら」のために、できることは備えておき、不安を少しでも減らしておけるとよいですね。
諸症状でつらい時も、
特に人に相談せず、
いつも通り振る舞いますか?
高校生の59.2%が生理痛やPMSに悩むときも、周りの人に相談せずいつも通り振る舞うという結果も。
また、その理由もさまざまです。
諸症状でつらい時、周囲へ
伝えない理由は何ですか?
「伝えても解決しないから」という人が47.8%、ほかにも「我慢するのが当たり前」、「話題にすることが恥ずかしい」などの理由がありました。生理の話は決して恥ずかしいものではありませんし、相談することで解決できることもあります。悩みはなるべく一人で抱え込まず、周りの人に相談してほしいと思います。
受験する日に生理が被るかもしれないと不安になった。
休憩時間が短いし、最後の確認をしたいのでトイレにいけないかもしれないと不安になると思う。(16歳)