いつもの生理とちがう‥?
こんなとき、どうすれば?
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生理不順
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不正出血
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ひどい生理痛
これらの月経異常には、
怖い病気が潜んでいるかもしれません。
子宮内膜症
子宮内膜と同じような組織が子宮以外
のところで増殖する病気です。
生理のある女性の10人に1人が
発症するといわれ、
10代〜20代でも発症することが
わかってきました。
主な症状に、生理痛がひどい、
生理の度に痛みが強くなってくる、
排便時に痛みが走る、性交渉のときに痛い、
などがあります。
子宮筋腫
子宮は筋肉でできています。その筋肉の中に
コブのような良性の腫瘍ができることがあり、
これを子宮筋腫と呼びます。
成人女性の5人に1人が
発症するといわれています。
小さい1cm以下のものも
あれば大きく10〜20cm程度になることも。
1つの人もいれば、
数多くできてしまう人もいます。
できる場所や大きさによっては生理が
重くなります。
子宮腺筋症
子宮内膜と同じような組織が子宮の
筋肉の中にできる病気です。
子宮の壁が厚く固くなり、生理痛がひどく、
経血量も多くなります。
子宮がん
子宮にできるがんは、
子宮の入り口近く(頸部)に
できる「子宮頸がん」と、子宮の奥にできる
「子宮体がん」の2種類があります。
子宮頸がんは、ほとんどが性交渉などでうつる
ヒトパピローマウイルスの
感染によるものであり、
20代からなってしまう可能性があります。
一方、子宮体がんは、
ホルモンに依存するがんで閉経前後に
不正出血で見つかることが多いがんです。
不正出血があれば
必ず婦人科を受診してください。
子宮頸がんは検診でないと
早期発見が難しいので定期的にがん検診を
受けましょう。
すこしでも生理の症状に
違和感を覚えたときは、
婦人科へ行くことをオススメします。
婦人科を受診する前に
問診で伝えたいことをまとめておく
どんな症状が気になるのかをあらかじめメモしておくと、
スムーズに診察を受けられます。
当日の身だしなみ
- 内診を行う場合があるので、ゆったりとしたスカートなど着脱しやすい服装
- 薄化粧(貧血がないかなど顔色をチェックするため)
当日の持ち物
- 保険証
- 基礎体温表(つけている方は、必ず持参しましょう)
- 予備のナプキンや下着(出血などに対応するため)
- お薬手帳(使用している場合)
診察の流れ
受付・問診票の記入
問診票には直近の生理の始まった日を書きます。その時の出血が普段どおりだったか、少なかったかなども合わせて思い出しておきましょう。性交渉の有無の確認があるのは、そのあとの内診の必要性を判断するためです。書きづらければあとで看護師や医師に直接相談してみましょう。
問診
診察室に入ったら、一番気になっている症状や
相談したいことなどをお話してください。
必要に応じて検査があります。
(血液検査、尿検査、超音波検査)
内診
内診室では診察を行います。内診台という診察台に上がります。その際はアンダーショーツは脱いでから上がってください。内診は子宮の入り口の状態や子宮や卵巣の大きさを触診で確認します。また超音波の検査もあります。一般的には腟からですが、お腹の上から検査できない方はお尻から、性交渉の経験がなく腟からの超音波ができない方はお尻やお腹の上からの超音波を行うことがあります。
心配な方は医師に確認しましょう。
内診後に少しだけ出血することがありますので、心配な方はナプキンやおりものシートを用意しておきましょう。